介護タクシーの院内付き添い

病院内の介助は病院側で対応するのが原則ですが、現状は看護師不足等の理由で介助困難なケースが多々あります。家族対応、または「ヘルパーを付けてください」と病院から逆にお叱りを受けることもあります。

介護タクシー院内介助

以前(9年ほど前まで)
自宅における通院前介助から院内の介助を含めて全て介護保険による対応をしていました。当時は見守りはもちろんのこと移送中まで介護保険で算定できると思い込み(確かに事業所及びケアマネの認識も甘かったと思います)、身体6とか身体8とかいう介護報酬請求を何とも思わず行ってきました。自己負担については移送料金を一切いただかず、身体介護の1割負担のみをお願いしてきました。利用者にとっては驚くほど安い料金で利用できたことになります。振り返ると不適切な、返還命令がきても不思議ではないような実態でした。

以前(9年〜7年ほど前)
県や市の指導や情報から身体介護のよる院内付き添いの認識に誤りがあるとわかり、見守り部分の請求を削除、もちろん移送料金は利用者さんにお願いすることにしました。また院内付き添い身体介護で対応するのは要介護3以上の利用者、それ以下の利用者については自費による対応を行ってきました。(30分750円−事業所にとっては赤字覚悟です)

2008年〜現在
院内付き添いに関しては見守り時間がかなり発生する利用者さんについて訪問介護身体介護による対応は行っておりません。通院前介助に20分以上を要し、院内における見守りの時間がほとんどなく、移動、着替え、体重測定、移乗等の介助が連続している場合は身体1、長くても身体2で対応しています。
介護度が比較的軽い方で、院内付き添いを希望する方については通院等乗降介助による対応で院内の受診科までお連れして、それ以降は自費による院内介助を行っております。現状の院内付き添いのほとんどのケースはこちらです。
以下は料金体制ですが、周囲では30分で1,500円ほどで対応している訪問介護事業所がほとんどです。普段の様子を医療機関に伝えるという意味でも入浴、排泄、食事等の支援を行っている事業所が対応するのが適切だと思われます。

時間料金備考
最初の60分まで2,100円通常タクシーの場合は病院において降車した時点で料金発生
院内付き添いの前後に通院等乗降介助が付く場合は受診科まで移動介助した時点で料金発生
原則30分程度でも2,100円を領収
以下30分毎に830円

介護保険を指導する都道府県や市町村は「単なる見守り」という言葉を使用して「単なる見守りでは算定することができない」という指導です(認知症でまったく目を離すことができない利用者はこの限りではないということなのですが)。これに対して見守りを単なるとは何事ですか」と噛み付いた同業の方もいらっしゃいました。国の指導がそういうことであればやむを得ないとは思いますが、見守りの部分をカットしての請求、書類、計画書の作成はとんでもない手間と負担、事業所にとってはかなりの損失です。
訪問介護事業所の努力不足なのかもしれませんが、私の事業所は今後訪問介護身体介護による院内付き添いは一切行わないこととし、ケアマネージャーにも通達させていただきました。以前から利用されていた利用者、家族に対しては大変心苦しいことではありますが、事業所の自己防衛のためにはやむを得ないことであるとご理解をお願いしています。現在ケアマネジャーはその業務の範囲を超え、自分の利用者の院内介助をしている方が結構いらっしゃいます。……ケアマネージャーは大変です。献身的ですが、本当に大変そうです。

※保険者、病院、担当ケアマネ、サービス事業所が話し合い、必要性が認められて初めて介護保険の対応となります。