介護タクシー(通院等乗降介助)の対応可能なケースとは?

県または市町村の介護保険担当者に問い合わせをして回答を得たものを根拠、かつ私が14年間介護タクシーに携わってきたことから判断した、介護タクシーにできるケース・できないケースを掲載しました。
他事業所は対応しても当事業所は対応しないまたはその逆もあり、当然ケアマネージャーからの依頼を下記の理由で断ることもあります。「○○タクシーさんは快く引き受けてくれるのに…」という意味のことを言われたこともありましたが、介護タクシーの理解が進むにつれてそれもなくなりました。今はケアマネからこのようなケースは利用可能でしょうかと、問い合わせがあります。

介護タクシー

制度改正、あるいは認識の違いなどにより方針を変える必要が生じることもあり、介護タクシーは、明快な基準がないもの、グレイゾーンなものと感じています。
今後もこの傾向は、継続すると思いますが、厚生労働省と国土交通省から共同ではっきりとした基準を出してもらえれば、事業所はもちろん、都道府県や市町村も担当者ごとに認識が異なることが無くなるのではないでしょうか。

今でも介護タクシー対応事業所は減少傾向にありますが、2015年度のマイナス介護報酬改定により、ますます対応事業所が減少しているように感じています。

対応可能なケース例
@通院(医療リハビリ・整骨院・透析可)
A市町村役場等の手続き
B金融機関の手続き・引き落とし等
C通所施設見学
D選挙投票
E生活必需品の買い物
※@あくまで利用者本人の受診、利用者本人の手続きのみが対応可能。針灸は不可です。
※A乗車は原則利用者のみ
A〜Eに関しては利用者状況により、またはケアマネの認識の違いなどにより認められないケースがあります。依頼があった場合、保険者(市町村)に判断を仰いだほうがよろしいです。
対応不可能なケース例
@入院、退院、入院中の一時帰宅、転院、病院から病院への移送
A通所系サービスの送迎、特養・老健などの施設入所・退所
B親類宅からの通院
C趣味嗜好に関する事(習い事・旅行等)、理美容、冠婚葬祭、お墓参り、お見舞い
D交通事故による通院治療
E利用者と衣食をともにしているヘルパーの介助行為
F通所系のサービスから帰宅しないまま受診し、病院からの帰宅時
※通所系のサービスが計画されている日に通院のためのサービスを利用するのは好ましくないようです。
受診診断の結果入院となった場合は対応可能
※B親類宅等(息子・娘宅)で長期間生活する場合は対応可能
※Eについて 離島等で人員的に困難なケースは対応可能
※Fについて デイサービスが終了していないのに他のサービスを利用することはできないというのが理由の一つ目。介護タクシーは計画に沿って利用するのが、適正な姿であり、突発的な利用は好ましくないというのが二つ目の理由です。
※@について 受診目的で病院到着後何らかの理由で受診できなかった場合は対応不可(混んでいたため受診しなかった、臨時を含む休診)←移乗・移動などの介助は成立しているので、意見が分かれるところです。
※Aについて 歩行や乗り降り、受付の介助ができる方が同乗の場合は対応不可 ただし移送中何らかの理由(問題行動がある等)で目を離すことができない、あるいは家族が移乗・移送介助が困難な特殊車両(車椅子対応車・ストレッチャー車両)対応の場合は対応可能  尚、同乗に関してはかなり厳しい市町村もあるようです。
※Bについて 息子宅あるいは娘宅等で生活を営んでいる場合、一時的に自宅に帰り、そこからの通院は対応不可

介護タクシー

介護保険の特に現場の認識は、都道府県により、及び市町村により、さらにはそれぞれの担当者により異なることがよくあります。ケースを問い合わせて、回答を受けた日時と内容、担当者を記録しておくのがよろしいです。