介護タクシーの報酬

2015年の介護報酬改定で介護タクシーに限らず、ほとんどの介護サービスの報酬が下がりました。今後の介護タクシー報酬はさらに下がることが予想され、事業としては厳しい運営が強いられそうです。

介護タクシー報酬は40円も低下

介護タクシー報酬

介護保険制度では医療と同様に報酬という言葉が使われています。
報酬を辞書で調べると「労働や仕事、骨折りなどに対する謝礼の金銭や物品。お礼」となっています。
介護タクシーの報酬は他の介護保険サービスのそれと比較すると、どの程度のものなのでしょうか。

以下は主な訪問系の介護サービスの報酬です。
他の時間設定もありますが、以下は基本的な時間設定です。

サービス名時間・回数単位数
訪問介護身体介護20分以上30分未満245
生活援助20分以上45分未満183
通院等乗降介助1回97
訪問リハビリ20分未満302
訪問看護20分以上30分未満463
訪問入浴1回1,259

単位数の10倍が介護報酬となります(物価などを考慮して、地域により異なります)。各種加算は除いています。訪問入浴は看護職員1人、介護職員2人の場合。清拭となった場合や職員体制により単位数は異なります。

訪問看護は、定期的に看護師がバイタルチェックはもちろん、注射や点滴、医療相談などの看護業務、清拭や排泄介助などを行います。
正看護師または准看護師の資格が必須なため、報酬はかなり高めの設定になっています。

訪問リハビリは、理学療法士(PT・歩行や起き上がりなど基本動作の機能回復を主に担当)、作業療法士(OT・食事や入浴など日常生活動作の機能回復を主に担当)、言語聴覚士(ST・言葉や発語の機能回復を主に担当)などがリハビリの指導を行います。

看護師、PT、OT、STは国家資格であり、取得までの道のりが大変ということもあり、訪問看護、訪問リハビリ、訪問入浴の報酬は高めとなっています。

訪問介護では身体介護(入浴介助や排泄介助など身体に関わる介助)が比較的高い報酬となっていますが、清掃・調理・洗濯などの生活援助は45分まで1,830円とかなり低くなっています(平成27年から報酬ダウン。更にどんなに長くサービスしても2,250円)。事業所にとっては辛い報酬と言わざるを得ません。

介護タクシー報酬

さて肝心の介護タクシー(通院等乗降介助)ですが、他のサービスと比較してかなり低い報酬となっています。時間の設定はなく、5分でも15分でも970円です。主な介助内容が車椅子移乗や車椅子移動、手引など一部介助と比較的軽介助であるからだと思います。

平成27年4月までは1,010円でしたので、かなりのマイナス報酬改定となりました。今後の介護報酬改定ではプラス報酬となることは無いでしょう。